今朝は早めに目が覚めて,2つの新聞を片手にマイクロバブル入浴をさせていただきました.

 2つを読み比べながらじっくり入ると軽く1時間を超えてしまいます.湯温は39℃,仕上げには,光マイクロバブルH1も同時に使用します.

 私の場合,口,頭,首筋,そして身体の痛いところや問題があるところに,42度のマイクロバブル水を直接当てます.

 これが,はっちさんのいうBH効果でしょうか,H1では,身体の「つぼ」に相当する部分に,少し高温のマイクロバブル水を当てるのが効果的です.

 さて,本日は,朝から,長い間の懸案となっていた論文査読を3つ,一気になし遂げることにしました.

 他人が書いた論文には,その人自身の研究の経路や文化的素養がそのまま現れてきますので,それを審査し,問題点を指摘する,また,修正を要求するという作業にはかなりの注意を要します.

 まず,その論文を何度も読み返し,その内容を完全に理解する必要があります.若い時には,これができずに,それこそ何度も読み返していました.

 次に,論文としての形式が整っているか,作成要領に従っているかを検討します.前者においては,それこそ,論文として不可欠なものがない場合,あいまいになっている場合が少なくありません.

 それから,作成要領に従わない論文も多々あります.これは,その指定された様式に従って書いたことがない執筆者において起こりがちなことです.

 この作業をしながら,いつも思うのは,自らがしっかりした見解を持っていないと,その修正が必要な個所や問題点を見抜けないということです.

 同時に,この執筆された文字や文章,論文には,その方の科学および文化的レベルが見事に反映されているということです.

 これを私たちは,いつのまにか「イライザ問題」と呼ぶようになりました.名画「マイフェアレディ」の主人公である「イライザ」さんに因んでつけた名称です.

 もう一方の主人公が,ヒギンズ教授ですが,彼はイギリスでも有名な言語学者であり,その彼が,方言丸出しのイライザの発音と言葉を直し,上流階級にも通用するものに変えようとします.

 ところが小さいころから身に付いた言葉は,変えようとしてもなかなか変わらないので,ヒギンズ教授は,イライザに対して非人道的ともいえる特訓を行います.

 この扱いを受けながらも,イライザは,徐々に自らの言語を矯正できるようになり,その成果を持って王侯が参加する舞踏会にまで参加できるようになります.

 いわば賤民のイライザを上流階級に通じるまでに変えさせたことで,ヒギンズ教授らは満足しますが,肝心のイライザは,もっと人間的な本質的変化を求めていましたので,彼らと仲たがいをしてしまい,映画は,ラストシーンのクライマックスへと向かいます.

 最後は,めでたし,めでたしで終わるのですが,この映画が示したもう一つの命題は,人はなかなか変われないということでした.

 ですから,この「イライザ問題」に直面しますと,丁寧に,そして徐々に,その書かれた文字の修正を通して「変わっていただく」ことが大切だと思っています.これを教育的効果といえば,そのようになり,その効果が大切だということではないでしょうか.

 こうしてみますと,世の中には,イライザさんがたくさんおられます.学生のみなさんは,そのイライザとよく似ている方々ばかりです.

 しかし,そのイライザさんが,訓練によっては,あの「マイフェアレディ」に変身できるのですから,これは「踊り明かして」もよい気分にもなれるのです.

 自分の目覚めがうれしくて,踊り明かす,これができるようになると素晴らしいですね.

 こんなことを考えながら,そして疲れてはマイクロバブル入浴を繰り返し,3つの査読論文の作業を深夜まで行いました.

 おかげで懸案がなくなり,気分がすっきりして,前向きになれそうです.

 J0440613