まず、最初にお詫びです。記事の順番から言うと、この記事が750回目に相当します。一日飛ばして記事を書かせていただきましたので、後先前後してしまいました。
したがいまして、27日付の記事は、「その(2)」として修正させていただきます。
さて、その750回記念にふさわしい記事をどうかこうか、あれこれと考えていましたが、なかなか妙案がなく、昨日は、とうとう何も書けずに終わりました。
そこで、記事が未完のままで、気になっていた件から、「けりをつける」ことにしました。
その最初は、「ハスの夢」シリーズの「その後」についてです。この夢の舞台は、はるか南の国です。この国では、水槽内で大きな魚を飼う、そして、それを眺めるのが好きなのだそうです。
日本人やドイツ人が犬を飼うのが好きなのとよく似ている趣味のように思います。
そして、この国の名産は、「世界一」といわれている胡椒です。この逸品が、国中のいたるところに生えているというのですから、これについては大変贅沢な話です。
といっても、これは食べてみないとわかりませんね。
さて、この胡椒が気に入ったある年配者と絵画の話に夢中になっていたというところで、先日の「ハスの夢」の話は中断していました。その年配者の家に招かれて、絵の話に夢中になっていた時にタイムスリップすることにしましょう。
折しも、外国から奥様が丁度帰ってこられたところですので、その世界一の胡椒を用いた肉料理が出されたところでした。この胡椒、なんといっても一番よく合うのは肉料理でした。
そして、すでに出されていた酒は赤ワイン、これで、胡椒、肉と3拍子が揃うことになり、ますます話の花が咲くことになりました。
「それにしても、この絵はすばらしいですね。なぜか、見るたびに違うように感じるのですが」
「良い絵とは、そういうものなのです。光や影、そして、自分の内面が絵に反映されて微妙に変わってくるのですからふしぎですね」
「先日も、東京丸の内OAZOビルで待ち合わせをしていましたら、なんとピカソのゲルニカの壁画のおおきなデプリカが目の前にあることに驚きました。
なにか、考え事をしていましたので、それが目の前にあることも気づきませんでした。これをしばらく、じっと見ていると、徐々に、その絵の奥行きが観えてきました。平面の壁画のはずなのに、こんなにも立体感を持っているのかと吃驚しました」
「そうでしょう。すばらしい絵には、じつは奥行きがあるのです。先生は、よい経験をなされましたね」
こうして、夜が更けるまで楽しい会話が続きました。
そして、これを境に私たちは、親しい友人としての交流をすることになりました。これが深まるに従って、この方とは、あることで「共通項」があったことがも判明しました。
今から振り返れば、もう10年以上も前の話でした(つづく)。
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