早朝の窓辺からは、涼しい風が吹いてきています。

 例によって、2つの新聞を持ち込み、たっぷりとマイクロバブル入浴を済ませました。本日の新聞紙上では、なんといってもサッカーワールドカップにおける初戦の勝利がハイライトでした。

 その記事によれば、約70%近くが勝つとは思っていなかったという予想があったようで、それだけに、その予想を完全に覆したのですから、みなさんが喜ぶはずです。

 さて、本日は、800回記念を迎えることができました。私にしては、長い、長い道のりですが、ギネスに正式に登録された阪神タイガースの金本選手の12年間の記録と比べると、まだまだ足元にも及びません。

 しかも、プロ野球という身体を酷使する職業において打ち立てた記録ですから、これはとてつもないものといえます。やはり、彼は、「鉄人」なのですね。

 試合を終えた後も、人知れず、毎日、練習を重ねる彼の「努力」が、このような「大記録」を打ち立てる基礎を作り上げたのではないでしょうか。

 人一倍、隠れたところで練習に打ち込む姿は、イチロー選手ともよく似ています。彼も、「前人未到」の記録更新に向かって日々邁進しており、その姿はとても立派です。

 サッカー日本代表、阪神タイガース金本選手、マリナーズイチロー選手、いずれも、心の底から私たちを鼓舞する業績を示している事例といえます。

 ところで昨日は、沖縄から、ある植物の苗がたくさん届きました。5月に沖縄に行ったときに、送付をお願いしたものでした。

 「沖縄では、今、何に困っていますか?」

 沖縄の農業試験場に通う職員の尋ねてみました。彼の返事は次のようなものでした。

 「いろいろありますが、かつては栽培されていたものが、今では、それができなくなって他県から移入するしかなくなっているのがいくつもあります。

 それから、黴菌がはびこって、絶滅に近い状態の植物もあります。那覇の近くに宜野湾という地区がありますが、ここでは、ターイモが絶滅しかかっています」 

 「それで、沖縄の野菜は高価なのですね」

 「そうです。沖縄で安定して生産できれば、安くすることができるのですが、年々難しくなって追い込まれている、これが現状ですね」

 「それは大変、なんとかしないといけませんね」

 このような会話をしたことが役に立ちました。早速、専用の水槽に、装置を設置し、それらを入れて育てることにしました。

 おそらく、一晩経った今朝には、その反応が現れているはずですから、その観察を楽しみにしています。

 ところで、沖縄は、現在も基地問題で大きく揺れています。先日の沖縄訪問の際も、前首相が沖縄に初めて首相になって訪れていました。

 その日は、かつての同僚であり、著名な沖縄の経済学者二人と沖縄のことをいろいろと話し合いました。

その日は、その基地問題で首相が辞めることになるまでの話には及ばず、「沖縄経済をどうするか?」をかなり突っ込んで話をしました。

 二人の経済学者を前にしてですから、その議論の方向は、ある意味で当然のことであり、久しぶりの再会の感情も手伝って、議論はかつてのように盛り上がりました。

 そのときに、私が提案した事項は、次の2つでした。

 ①沖縄の「地域産業資源」を基本にして沖縄経済の再構築を考える。

 ②沖縄県民の平均所得を当面2倍にする、すなわち、「自立できる経済」とは何かを考える。

 こういったものですから、彼らも真剣に考えざるをえなくなり、議論が沸騰する起点となりました。

 この①と②は、相互に関係していますが、とくに、②の問題は、一部の大都市を除いて、今どこの自治体にいっても、その実現が望まれている「重要な問題」といえます。

 たとえば、長野県の南に阿智村という人口6500人の小さな村がありますが、この村民の平均年収において、200万円以下が7~8割も占めています。

 これは、日本全体の平均年収が減少し、しかも、そのピークも減少しているのですから、その傾向に一致している現象と割合だといえます。

 つまり、日本中のほとんどの自治体の人々において平均年収が減少しているのですから、この克服の課題はどこでも通用することなのです。

 さすがに、この②のことをいうと、二人の経済学者も、しばし考え込んでいたようでした(つづく)。

BGM: 大成京子CD『真珠のうた』より、16 タイム・トゥ・セイ・グッバイ


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